出版の仕事となりますが、書籍のための写真撮影をさせていただくことが多い。
書籍の仕事が楽しくも本当にありがたいのが、僕の仕事が ” 本 ” として物理的に存在しそして残り、それはすなわち僕のプロフィール(大げさに言えば、生きた証)としてこの世の中に残っていくということ。今やあらゆるものがネットの世界で流通し、これまで本屋さんで売られていた ” 本 ” の中身も電子化された情報として飛び交っていますが、僕はあえて物理的な ” 本 ” を応援していきたいと思っています。
そんなわけで、 ” 本 ” のために撮らせていただいた仕事です。
折り紙・陶芸・チョークアート・ペーパークイリング・ポーセリンアートなどなど、世の中には様々なアートがあり、いろいろなアーティスト・作家の先生がいらっしゃいます。
チョークアートの作画プロセスと作品撮影
チョークアートはブラックボードにオイルパステルで絵を描くオーストラリア発祥のアート。最近は日本でもよく見かけますが、オーストラリアのカフェのメニューなどで目にする大衆に浸透したアートです。
僕がそのご著書を撮影させていただいた佐藤真理さんはオーストラリアに渡りチョークアートの第一人者モニーク・キャノン女史から直々に学び、日本でのチョークアート指導の免許皆伝を受けられた大したお方。女性としてもとてもとても素敵な方でした。
佐藤真理先生のホームページ ” Mari’s Chalkart ” はこちら
撮影を担当させていただいた著書『夢色チョークアート』に関しては
こちら→日貿出版社
陶芸作品の撮影
陶芸家の浅井竜介さんには僕が毎年違うジャンルのアーティストの作品を撮影して作る、アットのオリジナルカレンダーに二度もご登場いただき、そのオリジナリティー溢れる陶芸作品でコラボしていただいた。陶芸家のみならずミュージシャン、翻訳家としても活躍するマルチアーティスト浅井竜介さんのことは以前カレンダーに関するブログに詳しく書いたので、よろしかったらこちらの記事もご覧ください。→オリジナルカレンダー『POTTERIES』出来上がりました
ペーパークイリングの制作プロセスと作品の撮影
ペーパークイリングは、細長い紙をクルクル巻いたパーツを組み合わせて、平面や立体など様々な作品に仕上げるペーパークラフトです。
ペーパークイリング作家の内藤貴子さんの著書はもう2冊、他に5人のお仲間(きむら かづよ様・こばやし そのこ様・藤井真弓様・愉喜 様・柚華 様)との共著書も1冊撮らせていただいた。その小さな宇宙を撮影するのにマクロレンズと僕の腰が大活躍。やさしい内藤先生は撮影中に腰に巻くバンドを貸してくださった。掲載させていただいたクイリング作品の写真は内藤先生と上記共著者の方々の作品。かわいくて楽しい作品ばかりです。当社のイラストレーターはらゆうこと大の仲良し、内藤貴子さんのことも以前に詳しく書いたので、よろしければこちらもご覧ください。
→写真撮影松岡伸一『大好きペーパークイリング出来!』
アットワークスタジオの【立体アート】 作品撮影サービス
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ポーセリンアートの制作プロセスと作品撮影
磁器に絵付けをするポーセリンアート。ポーセリンアート作家の花島悦子先生の御本『ポーセリンアートの和モダンテクニック』の写真撮影を担当させていただきました。作品の表面がほとんど鏡の状態→どこからカメラを向けても、どこからライトを当てても「どこかが必ずテカる!」作品制作のプロセスは花島先生のアトリエにお邪魔して撮影(これを出張撮影と言うのか)、作品の撮影は当社アットワークスタジオでお預かりしての撮影だったけれど、まあ難度の高いブツ撮りでございました・・・おかげさまでいくつかの新技をあみ出すことができました、感謝です!なんとか花島先生にも喜んでいただくことができたようで、その後、ご友人のポーセリンアート作家=JPAC (Japan Porcelain Artists’ Club )の会長さまからも作品撮影依頼をいただいたのは、花島先生のご推薦でした。重ね重ね、感謝いたしております!!
折り紙作品の撮影
この仕事をさせてもらうまでまったく知らなかったのだけれど、【おりがみ】の世界は深く、そして広い。深いということはある程度想像していたけれど、想像していた以上に深かった・・・今、折り紙の研究のための参考とされているのが自然界の生物、たとえば昆虫の羽根のたたみ方だったりするそう・・・てんとう虫は羽を広げるのは素早いが、たたむのが遅い!とうしてか!?といったような思考が折り紙の進化・発展につながっているのだそうです・・・そして【おりがみ】の世界の広さ。これはもう、世界中とのことで、折り紙との縁は子供の頃に鶴を折ったくらいの僕が撮らせていただいて良かったのでしょうか・・・
笠原邦彦先生の『おりがみ 幻想世界の生きものたち』、池田総一郎先生の『つなぎ折り鶴』、布施知子先生の『ユニット折り紙』シリーズ、山梨明子先生の『ORIGAMI BOX』などから写真を紹介しましたが、気がついたらこれまでにそれはそれはたくさんの【おりがみ】の本を撮らせていただいている。
ある時、ほのぼの美人編集者のK女史が僕におっしゃいました。「わたしは決して【おりがみ】の編集ばかりではないのですよ!」一時期続きましたね、深くて広い、折り紙・・・
水彩画のプロセス(描法)撮影
立体アートではありませんが、最近なぜか水彩画の仕事が続いています。この場合は水彩画家の先生が作画されていくプロセスを僕のカメラが追う(描法の撮影)というセッションになります。写真は、今水彩画の世界で大人気のあべとしゆき先生による作画を撮らせていただいたものです。アットワークスタジオにお越しいただきました。
真っ白だった紙に水彩画家の絵筆と魂が吹き付けられていくプロセス、それはそれは撮りごたえのある瞬間の連続です。気がつけば、真っ白だった紙は見事な風景を映し出す水彩画としてそこに存在しているのです。
水彩画家 あべとしゆき先生のギャラリーサイトはこちら『あべとしゆき水彩画ギャラリー』
紹介させていただいた写真収録の御本はこちら『水彩画 小さな光の音楽』撮影 松岡伸一 日貿出版社刊
御本の撮影を担当させていただいた水墨・水彩画家の真木悦子先生から素敵なお手紙をいただきました。
寒中お見舞い申し上げます。
先日は思いがけずに素敵なカレンダーそして私のプリントをお送り頂きありがとうございました。
その折は大変お世話になりお蔭様で立派な本にして頂きました。
そして嫌でいつも気になっていた私の写真、本を見た友人達から「今度の凄く良いよ」と口々に言われ
本は残りますしで どれ程私が嬉しかったか
遅ればせながら厚く厚く御礼申し上げます。
カレンダーはさっそく自室にかけさせて頂きました
本当に色々とありがとうございました
寒い折からくれぐれも御自愛下さいますように かしこ
ご著書の撮影を担当させていただいた水墨・水彩画家の真木悦子先生から素敵な絵手紙をいただいた。
この絵手紙自体が ”超一流の作品” 。感動しました・・・
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