この6月から8月にかけて野村重存先生と小野月世先生、水彩画の大家二人の御本のための写真撮影をさせていただきました。
そして10月、それぞれ『小野月世の水彩画 人物レッスン』『野村重存 絶対に受けたい水彩画講座』のタイトルで日貿出版社から2冊(ほぼ)同時刊行となりました。
しかし、ボクはホントウにダメなヤツ・・・
10月11日から17日までの一週間、丸善丸の内本店4階ギャラリーで上記2冊の出版に合わせたタイミングで、野村先生と小野先生お二人の個展が開催されていたのだ。
2冊とも撮影を担当させていただいたボクは必ず見に行く立場であった。当たり前だよね。
カメラも携えて展覧会の様子を撮影、このブログや facebook なんかにもポストしちゃったりして・・・
そして今日の朝。
「いやあ、このところバタバタだったけど、今日こそは丸善に行ってくるわいな。
ネットで場所の確認、確認、あれ?エ~!きのうまで?!」
気をとり直して小野先生の撮影について。
小野先生は当社のたまプラーザ駅前スタジオに4日間お越しくださり、人物をモチーフとした水彩画を数作品描いてくださった。
その潔さに満ちた作画プロセスを僕はひそやかな感動とともに撮影させていただいた。
あの “潔さ”。撮影初日にファンになりました。
日頃、雑誌などの撮影でモデルさんを撮ることはあるけれど、人物デッサンのためのモデルさんを撮らせていただくのはこれで2度目。
小野先生は必ずストップウォッチをセットして、決めた時間きっかりでモデルさんの休憩を入れる。
それにしても、たとえば20分の間ずっと同じポーズをキープするモデルさんも流石にプロやなぁ。
真っ白な紙に鉛筆でデッサンを始められる様も、完成の瞬間に絵筆を離される様も、終始一貫、”潔さ” に貫かれていた。
小野先生のポートレートは僕のスタジオから車ですぐの緑道に行って撮らせていただきました。
撮った僕が言うのも何ですが、素敵です。
『小野月世の水彩画 人物レッスン』(日貿出版社刊・撮影 松岡伸一)ぜひ、お手元に!
レディファーストとなりましたが、次にテレビ番組『プレバト』の水彩画コーナーでお馴染みの野村重存先生の御本のための撮影。
横浜の『象の鼻パーク』での野村先生の水彩画教室の模様を撮影にうかがいました。
まずはご本人による作画プロセスを撮らせていただきました。
しかしテレビの影響力ってすごい。野村先生が描いていらっしゃる間に何人かの方が寄ってきた。
「へぇ~!テレビに出てる先生、あっ、ほんとに描いてる!」(って、そりゃ描くわい!)
今日のレッスンはアウトドアでということもあるんだろうけれど、生徒の皆さんは思い思いに集まっていらしてひじょうにゆる~い雰囲気。
そして何より皆さん、とても楽しそう、嬉しそう。
野村先生は生徒さん達の様子を見守りつつ、声をかけつつ、時に笑顔のアドバイス。
上記『象の鼻テラス』でのレッスンの後日、忘れもしない6月11日には横浜ルミネ8階の朝日カルチャーでの野村教室を取材。
僕はこの日の早朝にカンボジアから帰国して、たまプラーザのスタジオに一度寄ってから横浜へ!の強行スケジュールでした。
野村先生は(小野先生も)人気作家で超ご多忙なため、撮影スケジュールを組むのに日貿出版社のOさんは苦労されていらっしゃった。
『野村重存 絶対に受けたい水彩画講座』(日貿出版社刊・撮影 松岡伸一)
Oさんの苦労も報われて、この10月11日から17日まで丸善のギャラリーにて水彩画の大家お二人の夢の競演が実現。
しかもお二人とも新刊本をリリース。
しかも2冊とも日貿出版社刊。
しかも2冊とも撮影:松岡伸一。
今日は10月18日。
展覧会はきのうまで。
ボクは、ボクはホントウにダメなヤツ・・・